鈴鹿川流域の
森林を再び豊かに
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長期間放置され、荒れてしまった鈴鹿川流域の森林。
三重県亀山市の森林によって育まれた鈴鹿川は、いくつもの渓流を合わせながら伊勢湾へと流れ込みます。川の水は農業用水をはじめ鈴鹿市・四日市市の上水道用水や工業用水の供給源となっており、流域周辺にとって欠かすことのできない大切な資源です。
この鈴鹿川を生み出すために大きな役割を果たしているのが亀山市の豊かな森林。この森林は高度経済成長期に大量に必要とされた木材を供給するために作られた人工林です。しかし、現在では日本の林業が衰退し、長期間放置され荒廃している状況です。
Hondaは、こうした問題を改善するため、2006年から2017年まで、NPO法人「森林の風」と共に、亀山市加太地区の山林における森林保全活動に支援・参加しました。
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衰えた保水力を取り戻すための森林保全活動。
間伐が行われない人工林は、木々の間隔が狭いために日が当たらず、互いの成長を妨げ、細い木しか育ちません。日が当たらない地面には下草も生えず、痩せて保水力が失われ、少しの雨でも土砂流出が起こりやすい森林となります。
Hondaは、放置され荒廃してしまった亀山市加太地区の森林で、森本来の水源涵養機能を甦らせる活動を行いました。
ここでメインとなるのは、間伐作業や枝打ち。生育の悪い木を切り倒し、木と木の間隔を広げるとともに、下枝や枯れた枝を落としていきます。それによって日光が地面まで届くようになります。残った木がしっかりと成長し、草も生え、土壌が保水力を取り戻していくのです。また、日が当たるようになった土に植樹を行いました。
- 植えている木
- サクラ、モミジ、リョウブ、シラキ、(部分的にスギ、ヒノキ)
- 実行団体
- 青山本社
- 共催
- NPO法人「森林の風」